米寿爺のサトリ日記&『自動書記』&マレーシア体験記

『あなたの与えたものが与えられます。』『心施・智施・物施の順が逆になるとお金の便利さが悪に広がります。』『悟りとは差を取る=比較しないこと』?

マレーシア会社の黒字化~最後の詰めは溶融水晶玉20個

前に失礼な「ナマケモノ」表現をしましたが、警報ランプがついたら「小走りで行って確認」の「小走り」がマニュアルに書いてありませんでした。


日本人は気を利かせて時には上手に勝手に手抜き(昨今の自動車会社の検査など)をしますが、彼らは作業マニュアル書の通りに仕事します。日本人用マニュアルだけでは不良の原因退治にならず内容の見直しから開始。


50人~100人を日本人責任者一人で担当しますので、ミスがあるとあまり通じないマレー語で注意(時には大声で)。そのせいで敵対的雰囲気のムードがありましたので、日本人も英語とマレー語の勉強を兼ねて日本語・英語・マレー語が出来る通訳を採用(給料は3倍以上?)。更に現地の歴史の先生にお願いしてジョホールの歴史勉強会を2回やりました。


それが社内にすぐに広がり現場の社員の雰囲気が変わりました。今まですれ違っても知らん振りの社員がニコ😊とするように。
今度は現場の中間管理職を集めて私が講師で製品の歴史や原料そして作業の取り組み方など通訳経由で勉強会を都合3回実施。


日本からの知り合いの来客には来る前に宿題を出して現場案内時アドバイスを頼みました。一番の効果は「湿度管理」で同じ部屋の10か所くらいをチェック。製品がミクロン単位での自動検査なので透明のビニールカーテン間仕切りで半分位は解決。


最後の詰めは祈祷師の力を信じる社員が大多数なので最初は木炭を活用しようと思いましたが念のため日本の「自動書記者」に不良を減らす方法を神様?に質問して貰いました。炭よりも水晶が効果大とのことで具体的対応推進。


溶融水晶は直径10センチ玉20個で下に色指定の座布団20枚~日本で手配。
工場見取り図で取り付け場所確認。自動書記者は工程や製品など何にも知らないのに一番問題ありの工程部屋に多く設置指示。


数回に分けて知り合いが来るたびに日本から運んで貰いましたが、最後の6個は私が。見事に税関でストップ。インド系の運転手さんがマレー語で交渉役。彼が「サイババ」と言った途端にOK。後で聞いたら私がサイババの友人と言ったそうです。


やはり不思議!!!設置完了の3か月後から黒字転換。更に6か月継続したので会場の広さで苦労しましたが全社員(約800人位参加)でお祝いパーティー。


赴任して1年半が経った頃、西日本営業本部長の病死で急遽私が代役で日本帰任。前の会社で10年在阪で2回目の関西での仕事。取引先の課長~部長以上は90%以上の皆さんがシンガポールやマレーシアに勤務経験があったため営業で訪問すると皆さん昔話の花盛り。ということで商売も順調でした。
写真・・帰任時、運転手さんが近くの親戚集めて自宅で私の送別会をしてくれました。バナナの葉っぱの上に盛り付けたインド料理は最高で忘れられません。