ちょっと一服・・海外赴任で何故か最初に感じた事　[就職・仕事・夢そして人生]
一年目の手紙抜粋「１９９６，５，２６」

最近は地球という文字を見ない日は無いくらい使われるようになりましたし、グローバルという単語も沢山使われています。単純に見ればどちらの単語も人間から発しているわけです。
地球が出来立ての時はメタンガスや炭酸ガスが殆どで酸素は無かったと言われています。今の世でも人間が住めないところは沢山ありますし、自然が人間に美しく感じる場所も限定されていると思います。そのように考えますと美しい自然や綺麗な水や空気と言っている背景は、常に人間にとってプラスかマイナスかとなってきます。
「自然」を分析すれば、人間にとって都合の良い自然は全体の１０％以下であって、不都合な自然は９０％を超えるといわれます。
そのように考えますと、自然側から見ますと地球にとって人間は居ても居なくてもよろしい存在かなと感じるわけです。逆に人間にとって地球はどうかと考えますと、「優しく」とか「大切に」なんかの表現はまだまだ人間の甘えであって、本来は詫び状を書いて以後このように致しますからどうぞ地球に住まわせて下さいと謙虚に謝ることから再スタートしなければと思えるのです。「美しい自然の多い日本」から離れて海外に一年住むと、いろいろな見方が出来るようになります。・・・・

（マレーシアに駐在された方は大勢おられます。ソニーさんの品質管理の方やパナソニック関係の方その他多数の会社から来られました。これから時々、当時の思い出や関心事などを記させて頂きます。）
私が日本に帰国すときはじめてクアランプルに行ったときこのタワーは建築中でした。